猫ちゃんが亡くなる前兆の見極め 最期を迎えても心穏やかに過ごす方法
かけがえのない猫ちゃんといつまでも一緒に過ごしていたい、猫ちゃんが居なくなった後の生活なんて想像もできないと、ふと感じることがあります。猫ちゃんと暮らしている人ならだれでもこんな悲しい想像をしてしまうのですから仕方がありません。
猫ちゃんとのお別れは必ず訪れます。最期の時をお互いが受け入れるためにその前兆を知っておくことも大切なことです。
最期の時が近づいた前兆は食欲に現れます
猫ちゃんも人間と同じで歳をとったり、体調が悪くなるとだんだんと食欲がなくなってゆきます。毎日のご飯を食べる量が減ったり、ご飯が欲しいと鳴くこともなくなります。
これは猫ちゃんが最期を迎える準備をしているサインです。無理に臭いが強くて味の濃いキャットフードを用意したり、無理に口の中に押し込む必要はありません。
動物病院では食欲を増やす薬も処方していますが、体の弱っている猫ちゃんに色々な無理をさせることは決して優しさではありません。
食欲が減るということは、猫ちゃんが自分で決めたことです。
見ているだけで切ない気持ちにはなりますが、そのまま受け入れてあげましょう。
柔らかく、水分の多い食べ物を常に用意
体が弱ってゆくとだんだんと固い物を食べることができなくなります。でも喉が乾いたり、お腹が空いたと感じるので、猫ちゃんがいつでも食べたり、飲んだりできるように・流動食
・猫用ミルク
・ペースト状の缶詰
などを用意しておくと安心です。水道水は飲まなくても、猫用ミルクなら飲んでくれることが多いので、適度な栄養と水分の補給を続けてあげましょう。 自力で動くことができない場合はスポイトやスプーン
自分でたちが上がり食事をしたり、水を飲むことが難しい場合は、スポイトやスプーンで少しずつ口元に運んであげてください。
この時、一度にたくさんの量を口に流し込んでしまうと咳をしたり、喉を詰まらせる原因になるので、口を湿らせる程度に少しずつ口にいれてあげてください。
柔らかいベッドと低めの枕があると体が楽に
最期の時が近づくと猫ちゃんも一日中寝てばかりになります。できればずっと抱っこしていてあげたい、ずっと撫でていてあげたいと、家族として思いますが必ずしも抱っこされていることが楽な姿勢ではありません。次第に動きが少なくなった猫ちゃんには、柔らかく、暖かい寝床を用意してあげてください。最期の時が近づくと、次第に体温が下がり始めます。体温が下がれば、暑い季節でも肌寒いと猫ちゃんは感じています。この肌寒さが猫ちゃんに恐怖や不安をもたらします。猫ちゃんに少しでも穏やかな気持ちで過ごしてもらうために温かい寝床が必要です。家族が抱っこをしたり、撫でることもぬくもりの伝わる大切な時間ですが、家族が傍に居ないときや猫ちゃんがぐっすり眠りたい時もあるので、ベッドを上手に使いましょう。寒い季節には・湯たんぽ
・ペット用ヒーター
・ホットカーペット
などが便利です。暑い季節なバスタオルなどをかけてあげれば十分です。 枕で頭の位置と向きを支えると快適
最期の時が近づくと次第に筋肉が弱くなり、思うように自分の体を支え続けることができなくなります。寝返りを打った後に頭が変な方向にだらんと垂れ下がってしまうこともあります。でも猫ちゃんが自分では姿勢を直すことができません。留守番中や家族が寝ている間にこのような姿勢になってしまうと、辛い姿勢のままで猫ちゃんが過ごすことになってしまうので、あらかじめ枕を作っておいてあげましょう。枕は・頭の下
・背中側
の2か所に設置します。猫ちゃんの姿勢を整え、枕で支えるようにベッドを作ってあげましょう。ただしずっと同じ姿勢でいると、体の同じ場所にばかり体重がかかってしまい猫ちゃんが辛い思いをしてしまうので、数時間おきに体の向きを変えてあげましょう。 静かで暗い場所に隠れようとするときは邪魔しない
猫ちゃんの様子から、もう残された時間は長くないと感じることがあります。出来ることなら一瞬も離れずに一緒にいたいと思ったり、ずっと膝の上に居て欲しい、一緒に眠りたいときっと思うでしょう。
にもかかわらず猫ちゃんは、自分一人で暗い場所に隠れる様に過ごしていることがあります。
これは猫が持つ習性の1つです。決して家族のことを嫌いになったわけではないので安心してください。
猫は自分の体が弱まり、最期の時が近いと実感すると、誰にも気がつかれない場所に隠れ
そっと最期の時を迎える習性があります。
この習性のために「猫は死ぬ姿を人に見せない」「死期が近づくと猫は家からいなくなる」と昔は言われたものです。
体の弱った状態でこれまでの様に明るく、広い場所で過ごせば敵に襲われ、逃げることができないと猫は知っています。この習性があるので、家の中で一緒に暮らしていても、つい野生の猫と同じ行動をとってしまいます。
出来る限り一緒にいたいという家族の気持ちはあるものの、猫ちゃんに余計なストレスを与えずに、穏やかに最期を迎えてもらうために猫ちゃんの行動を尊重しましょう。
最期に
必ず訪れるお別れの時は、どんなに準備をしても後悔が残るものです。猫ちゃんのためにも最期は優しい笑顔で見送ってあげてください。
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