猫ちゃんの老化に合う最適なサポートをしながらのんびりと暮らす方法
猫ちゃんは11歳を超えると高齢期になります。
人間で言うと60歳くらいで、16歳では人間の80歳に相当します。
人間と同様に今までできたことが難しくなったりできなくなったりしますが、適切なサポートがあれば快適に暮らすことができます。
この記事では、年と取った猫ちゃんが快適に暮らせるコツを紹介します。
年を取った猫ちゃんへの適切なサポート
年を取った猫ちゃんには、以下のサポートを行いましょう。
フードを食べやすくする
年と取ると歯周病や口内炎などにかかったり、噛む力が弱くなったりして今まで食べていたカリカリ(ドライフード)が食べにくくなることがあります。
猫ちゃんがカリカリを食べにくそうにしていたり、食べる量が減ったりしたら、カリカリを小さく砕いてあげてください。
粒の大きさが小さいタイプに変えてもいいでしょう。
噛む力が弱くなっている場合は、カリカリをお湯や猫用ミルクでふやかしたり、ウェットフードに切り替えたりしてもOK。
水を飲む量も減っている場合は、こちらの方が水分も取れるのでおすすめです。
食器台を使う
食器を床に直置きしている場合は、食器台を使って食器の位置を高くしてあげましょう。
ご飯が食べやすくなり、吐き戻し予防にもなるので高齢猫の負担を減らします。
食事の回数を増やす
1回に食べる量が減ってきている場合は、食事の回数を増やして食事量が減らないように注意しましょう。
飲み水や猫草はたっぷり用意する
高齢猫になると腸の動きも悪くなり、便秘になりやすくなります。
新鮮な飲み水を常に用意し、猫草もたっぷり与えましょう。
オーラルケアをする
近年では猫ちゃんの寿命が延びたため、歯周病にかかる猫ちゃんが増えています。
歯周病を防ぐためにはオーラルケアがおすすめですが、嫌がる猫ちゃんがほとんど。
子猫の頃から慣れておくのがベストですが高齢猫になってしまったら、食べるタイプや舐めるタイプの歯磨きグッズ、飲み水に入れるだけでデンタルケアの効果があるタイプの歯磨きグッズなどを利用するのも方法の1つです。
ブラッシングやマッサージをする
年を取ってくると、グルーミングの回数や時間が減ってきます。
代わりに飼い主さんがブラッシングをしてあげましょう。
高齢猫になるとスリッカーブラシなどは痛がることもあるので、歯がやわらかめのコームやラバーブラシがおすすめです。
また、身体に異常がないかのチェックもかねて、ブラッシングと一緒にマッサージをするといいでしょう。
爪切りをする
年を取ると爪とぎの回数も減ってきて、力も弱くなってきます。
爪が伸びたままだと内側に伸びて肉球に刺さってしまうこともあるので、早めの爪切りを心がけてください。
爪とぎが不足すると、古くなった爪が剥がれ落ちずに分厚い爪となってしまいます。
高齢猫の分厚い爪には、ギロチンタイプよりも短時間でスパッと切れるニッパータイプがおすすめです。
トイレを工夫する
高齢猫になると足腰が衰えてきてトイレに間に合わなかったり、トイレの段差を超えることができなくなったりします。
猫トイレの数を増やし、段差をなくしてあげましょう。
近年では高齢猫や足の不自由な猫のための猫スロープが販売されているので、利用することをおすすめします。
また、おしっこやうんちの回数や量、体重をカウントできるタイプの猫トイレや、トイレの下に置くだけで回数や量を記録するデバイスなどが販売されているので、利用すると高齢猫の体調管理に便利です。
環境を整える
年を取ってくると足腰が弱り、今まで行けたところが行けなくなったり、無理に行こうとして危険な目にあったりすることがあります。
階段に柵をつけて出入りできないようする、高いキャットタワーは低くする、高いところには上がれないようにする、などの対策をとりましょう。
落ち着ける場所を複数用意し、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるよう室内を整えてください。
定期検診を受ける
高齢になると、症状が出てから病院に行っても間に合わないことがあります。
猫ちゃんの1年は人間の4年にあたるので、最低でも半年に1回は定期検診を受けましょう。
また、高齢になるとあっという間に症状が悪化することもあるので、「おかしいな」と思ったら早めの病院行きを心がけましょう。
新しく同居猫を迎えるのは避ける
猫ちゃんが高齢になってから新しく子猫を迎えると、子猫のパワーが負担になりストレスを感じてしまうことがあります。
できれば猫ちゃんが高齢になったら子猫を新しく迎えるのは避けましょう。
どうしても避けられない場合は、高齢猫を最優先にして接し、別々の部屋で飼うなどの対策をとってください。
まとめ
人間と同じで、猫ちゃんも年を取ると若い頃のようには過ごせなくなります。ですが、飼い主さんのちょっとしたサポートで、高齢猫も快適に過ごすことができます。今まで行ってきたケアを高齢猫向けに変えるだけなので、この記事を参考にして年を取った猫ちゃんが快適にのんびり暮らせるようにしてあげてください。
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