猫ちゃんの去勢・避妊手術は重要!手術費用と術後の性格を徹底解説



猫の成長は人間に比べて早く、1歳になる前に発情期を迎えます。
外への出入りを自由にさせていたり、オスとメスを一緒に飼育したりしていると、想定外の妊娠をしてしまうケースも少なくありません。
猫は一度の妊娠で3匹から5匹の子どもを産むため、適した時期に虚勢・避妊をしないと、あっという間に増えてしまいます。
不幸な猫を増やさないために、虚勢・避妊手術は必須!
ここでは、虚勢・避妊手術に加え、気になる手術費用や、術後に性格が変わるという噂についても詳しくご紹介します。


猫ちゃんの虚勢・避妊の必要性


猫ちゃんに虚勢・避妊手術を行うのは、不要な手術をしているようでかわいそう、と感じる人もいるかもしれませんね。
しかし虚勢・避妊手術は、ペットを飼ううえでとても大切なことです。
適した時期に虚勢・避妊手術をすることで、猫にとってはもちろん、飼い主にとってもメリットがあります。
デメリットも併せてご紹介するので、これから虚勢・避妊手術を迎える猫ちゃんを飼っている人は、ぜひチェックしてみてください。

虚勢手術のメリット・デメリット


虚勢手術は、オスに行う手術のこと。
生後5ヶ月ころから受けることができますが、獣医師と相談して行うのがおすすめです。
虚勢手術では陰嚢を切開して精巣しますが、比較的簡単な手術のため、入院はせず術後数時間で帰宅ができます。
精巣を摘出することで、メスに妊娠させるリスクを減らせるのと、精巣の病気を減らせるというメリットがあります。
また、発情期を迎える前に虚勢手術を受けることで、スプレーなど発情期特有の問題行動がなくなります。
オス猫の場合は虚勢手術のメリットが大きく、デメリットとしては太りやすくなるというくらいです。

避妊手術のメリット・デメリット


避妊手術はメス猫に行う手術のことをいいます。
生後6ヶ月ころから1歳までに行うのが理想とされていて、オス猫同様、成長に合わせて行いましょう。
避妊手術はお腹を開いて行う手術なので、1泊の入院が必要なこともあります。
メリットとしては、望まない妊娠を防げるということと、乳腺や卵巣、子宮などの病気の予防や発症率を下げるメリットがあります。
発情期に見られる特有の鳴き声などもなくなるので、避妊手術もメリットが大きいですね。
手術は全身麻酔で行われるため、麻酔のリスクがあることと、ホルモンバランスにより食欲が増加し、肥満のリスクがあること、この2点がデメリットといえそうです。


手術費用は猫の性別によって異なる


虚勢・避妊手術を受けさせようと考えてはいるものの、気になるのはその費用。
保険に加入していたとしても、虚勢・避妊手術に関しては全額自己負担というのが一般的です。
どのくらいの費用がかかるのか、前もって知っておくと、費用の工面もしやすいですよね。
手術費用は、猫の性別によって異なるため、それぞれ詳しく見ていきましょう。

虚勢手術の費用は1万円から2万円


虚勢手術の費用の相場は、1万円から2万円ほど。
動物病院によっては、これに加えてワクチン費用や手術前後の診察料、術後の経過に合わせた点滴などの費用がプラスされることもあります。
虚勢手術の費用は動物病院によってかなり差があるため、事前に費用について問い合わせてみるのがおすすめです。
費用の内訳についてもきちんと確認しておくと安心ですね。

避妊手術は2万円から4万円


避妊手術は、虚勢手術よりも費用がかかり、相場は約2万円から4万円とされています。
避妊手術では、卵巣だけを取り出すケースと、卵巣と子宮を取り出すケースがあり、手術内容によっても費用が変わってきます。
また、メス猫は術後に一晩入院することも多く、この場合は入院費もプラスされますね。
避妊手術の費用は、虚勢手術よりも動物病院によって費用の差がかなりあるので、費用が気になる人はいくつかの病院に問い合わせて比較するのがおすすめです。

自治体から補助金がもらえることも


猫の虚勢・避妊手術をする場合、自治体によっては補助金が出るケースもあるようです。
動物愛護センターなどから引き取った猫や、所有者のいない猫に虚勢・避妊手術を行う場合など、いくつかの条件があるので、事前にチェックしてみてください。
助成金の額も条件も自治体によって異なります。
保護猫への虚勢・避妊手術をする場合は、手術の前にお住いの自治体に問い合わせてみてもいいかもしれませんね。


虚勢・避妊手術をすると猫の性格が変わるって本当?


猫に虚勢・避妊手術をすると、術後に性格が変わるといわれることもありますね。
猫のもともとの性格にもよりますが、暴れん坊だった子がおとなしくなったり、より甘えん坊になったりと感じることは少なくないようです。
これは、性格が変わってしまうということよりも、発情や子孫繁栄に関することに興味がなくなるため、攻撃性が減ったことが大きな理由だと考えられています。
発情期がなくなるため、1年を通して穏やかになり、飼い主に対して甘える姿をよくみせてくれるようになりますよ。
オスは中性的になりより甘えん坊に、メスはオス猫に近い甘えん坊になりやすいといわれています。

猫を飼うなら虚勢・避妊手術は必須!


ひと昔前までは、猫ちゃんに虚勢・避妊手術をせずに飼っている家庭も少なくありませんでしたが、現在は猫に限らずペットを飼うこと=虚勢・避妊手術をすることが一般的になっています。
健康な体に手術をさせるのはかわいそう、と思うかもしれませんが、猫の生涯のことを考えると、想定外の妊娠や病気を防ぐことにつながります。
とくにメス猫は、うっかり外に出てしまったたった1回で、妊娠して帰ってきた、なんてことも珍しくありません。
大切な家族だからこそ、猫に虚勢・避妊手術を行ってくださいね。





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