猫ちゃんの室内飼育は放し飼いかケージどちらが良い?上手な使い分け方



猫ちゃんの室内飼育が当たり前となっている今、室内飼育でも放し飼いでいいのか、ケージを用意したほうがいいのか、迷っている人もいるでしょう。
飼い主の多くは、猫にはストレスなく過ごしてもらいたい、というのが飼い主の思いですよね。
では、放し飼いとケージ、どちらがよりストレスなく過ごせるのでしょうか。
猫を飼う前に、室内飼育の放し飼いとケージのメリットとデメリットを知っておくことが大切です。
上手な使い分け方も覚えておきましょう。


放し飼いのメリットとデメリット


猫を飼う=室内で自由に歩き回る、ということをイメージする人は少なくありません。
実際に猫を飼っている家庭でも、室内で放し飼いをしているという人が多いかもしれませんね。
放し飼いをすることはメリットも大きいですが、デメリットがあることも忘れてはいけません。
ここでは室内で放し飼いをするメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット


猫を室内で放し飼いにするメリットはたくさんありますよ。
・自由に動けるためストレスが少ない
・室温に柔軟に対応できる
・家族の一員としての存在が大きくなる

放し飼いの最大のメリットは、猫が自由に行動できるので、ストレスを軽減することができます。
とくに縄張り意識の強いオス猫は、狭い空間に閉じ込められることを嫌うことも。
そして、自由に動けるということは、室温の変化にも柔軟に対応できます。
暑い日は涼しい場所を求めて、寒い日は光が差し込む場所を選ぶなど、猫が心地良いと感じる場所で、一日を過ごすことができますね。
また、猫を家族のひとりとして迎え入れる人も多いでしょう。
放し飼いにすることで、膝に乗ったり一緒に寝たり、より家族の一員としての存在感が大きくなります。

デメリット


メリットが大きいように感じる室内での放し飼いですが、気を付けたいデメリットもあります。
・食べてはいけないものを食べるリスク
・脱走のリスク

猫は好奇心旺盛な動物で、いろいろなものに手を出します。
遊んでいるうちに、ビニール袋やプラスチック片などを口にして、飲み込んでしまうという危険性が考えられます。
猫の手が届かないところに片付けたつもりでも、どこからか引っ張り出してきてしまう、ということも珍しくありません。
また、窓やドアを開けた一瞬のスキを狙って、脱走してしまうというリスクもありますね。
とくにもともと外猫だった子は、外への興味が強く、飼い主がドアを開ける一瞬を狙っていることも。
一度外に出てしまうと、交通事故のリスクが高まりますし、虫が付くこともあります。


ケージのメリットとデメリット


猫のことを考えると、ケージで飼育をしたほうが良いのかも、と考える飼い主もいるかもしれませんね。
ケージでの飼育にも、もちろんメリットとデメリットがあります。
ここではケージ飼育のメリットとデメリットをご紹介します。

メリット


猫をケージで飼育するのは、狭そうでちょっとかわいそう、と感じる飼い主も多いかもしれませんね。
しかし猫のことを考えると、ケージに入れることで大きなメリットとなるケースがあります。
・安心して留守番させられる
・危険なことをすべて回避できる
・トイレのしつけがしやすい

猫をケージに入れることで、安心して留守番させられるというのが大きなメリットです。
普段のお留守番はもちろん、ペットホテルなどに預けるときにも、すでにケージ慣れているので安心です。
また、食べてはいけないものを食べたり、脱走したりといった、放し飼いのデメリットであるすべてのリスクを回避できるのも、ケージの魅力ですね。
そしてもうひとつのメリットが、トイレのしつけ。
とくに仔猫のときは、トイレを覚えるまでに苦労するということも珍しくありません。
ケージなら猫が過ごす狭いスペースにトイレがあるので、トイレを覚えるまでがスムーズです。
また、粗相をしても片付けやすいですよ。

デメリット


ケージ飼育のデメリットは次の2つ。
・完全ケージ飼育の場合は大きなケージが必要
・猫にストレスがかかる場合もある

猫を完全ケージ飼育にする場合、ある程度運動できる広めのスペースが必要です。
大きなケージを購入するためには費用が掛かりますし、設置するスペースも必要です。
また、これまで放し飼いだった猫をケージ飼育にすると、ストレスが溜まってしまうケースも。
急に猫を完全ケージ飼育に移行するのは、あまりおすすめしません。


放し飼いとケージを上手に使い分けるのがおすすめ


自由を好む猫にとって、放し飼いという環境はとても良いものだと思います。
しかし、時にはケージに入れることも大切だということを、飼い主は忘れてはいけません。
飼い主がいるときは室内で放し飼いをして、猫に危険がないように見守ります。
夜寝るときや留守番のときには、ケージに入れる習慣をつけて、ケージに慣らしておくといいでしょう。
ケージに慣れておくことで、災害時や入院のときにもパニックになりにくい、というメリットもありますよ。
また多頭飼育の場合は、ケージの扉を開けておいて、ひとりになれるケージという空間を作ってあげるのもおすすめです。
飼い主と猫が快適に過ごすために、ケージと放し飼いのメリハリをつけてみてくださいね。


ケージに慣らしておくことは必要


室内で放し飼いをするほうが猫のためになる、と思われがちですが、ケージをうまく活用することで、猫に取っても飼い主にとってもメリットになることがたくさんあります。
ケージはいらない、と思っている人も、ぜひ一度ケージの必要性について考えてみてくださいね。





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